【ショバフェス】強いスキルは?スコア倍率から考察

2020年10月4日

本記事では「SHOW BY ROCK!! Fes A Live(ショバフェス)」で「スキルが単発で発動する場合」や「複数のスキルが同時に発動する場合」の「スコア倍率」からスキルの性能の一面を考察したいと思います。

所長

この記事はこんな人にオススメ
・ 個々のスキルの性能を知りたい
・ スキル同士の相性を知りたい
・ スキルに関してバンド編成の目安を知りたい

ちなみに

  • スコア倍率=現在のスコア/初期スコア
  • 初期スコア=50コンボ未満におけるスコア

です。スコア倍率が高いほど、その時に獲得できるスコアは高い、つまりその時に発動しているスキルまたはスキルの組み合わせは優秀であるということです。

ただし、スコア倍率はスコアの瞬間的な値を評価するためのものなので、スコア倍率が高いからトータルスコアも高くなるとは限らないことに注意してください。とは言っても、あまり相性が良くないスキルの組み合わせがあるため、バンド編成の参考になると思います。

また、結論は「ダブルUPは優秀」です。

スコア倍率を考察する環境

スコア倍率を考察する環境は以下の通りです。

  • ノーツの処理:全てPERFECT判定
  • 考察対象スキル
    • コンボUP+++(Lv.10:コンボ補正35%UP)
    • スコアUP+++(Lv.10:スコア33%UP)
    • ダブルUP+++(Lv.10:コンボ補正24%UP、スコア24%UP)

考察対象がスコア倍率(比率)であるため、スコアに対して常時ボーナスが発動するやりこみ設定やステージ効果はどんな値でも構いません。

また、属性スコアUP、タップスコアUP、スワイプスコアUPは今回の考察から除外しています。時間があれば考察したいと思います。

スコア倍率計算式の導入

まず考察の準備としてスコア倍率計算式を導入します。前回の記事で一般的なスコア計算式を導きました。

その中でスコア計算式は以下の様に表せました。

スコア計算式

スコア = 初期スコア x ( 1 + コンボ補正 + コンボUP割合合計 ) x ( 1 + スコアUP割合合計 ) ・・・(1)

ここで「スコア倍率=スコア/初期スコア」なので、式(1)の両辺を初期スコアで割ると以下の様になります。

スコア倍率 = ( 1 + コンボ補正 + コンボUP割合合計 ) x ( 1 + スコアUP割合合計 ) ・・・(2)

ここで、y=スコア倍率、x=コンボ補正、a=1+コンボUP割合合計、b=1+スコアUP割合合計とすると式(2)は

y = ( x + a ) b = bx + ab

つまり以下の様になります。

スコア倍率計算式

y = bx + ab (a≧1、b≧1) ・・・(3)

上式より、スコア倍率はコンボ補正の一次関数で表せるということです。さらにスキル未発動時のスコア倍率計算式は式(3)にa=1、b=1を代入して以下の様になります。

スキル未発動時のスコア倍率計算式

y = x + 1 ・・・(4)

以上で考察の準備は完了です。

スキルが単発発動した時のスコア倍率の考察

まずは、各スキルが単発発動した時のスコア倍率を比較して、各スキルの素の実力を見てみます。この場合のスコア倍率計算式は以下の様になります。

  • コンボUP:y = x + 1.35
  • スコアUP:y = 1.33x + 1.33
  • ダブルUP:y ≒ 1.24x + 1.54
  • スキル未発動:y = x + 1

下から2番目の直線の式の切片は小数点第3位を四捨五入しています。

コンボUPの直線は「スキル未発動の直線をy軸方向に平行移動したもの」、スコアUPとダブルUPの直線は「切片を軸にして傾きを大きくした後にy軸方向に平行移動したもの」です。つまり、コンボUPではコンボ数が増えてもスコア倍率は一定量しか増えず、スコアUPとダブルUPではコンボ数が増えるほどスコア倍率は増える、ということです。その様子を以下のグラフで示します。

スコア倍率はほぼ全領域で「ダブルUP>スコアUP>コンボUP」となっていることがわかります。また、直線の傾きから、コンボ数が増えた時のスコア倍率の増加量は「スコアUP>ダブルUP>コンボUP」となっていることもわかります。

所長

ダブルUPは「式(3)の切片ab」による底上げがかなり効いてるね。スコアUPはコンボ数が増えるごとにコンボUPを引き離していってるね。

同一スキルが同時発動した時のスコア倍率の考察

次に、同一スキルが同時に発動することでスコア倍率にどの様な変化があるのかを見てみます。比較のため、単発発動から5個同時発動まで見ます。

コンボUPが同時発動した時のスコア倍率

コンボUPのみが同時発動する場合、「スコアUP割合合計=0」つまり「b=1」となるため、スコア倍率計算式は以下の様になります。

コンボUPのみが同時発動した時のスコア倍率計算式

y = x + a ・・・(5)

「a=1+コンボUP割合合計」であるため、式(5)の直線は「スキル未発動時の直線をy軸方向にコンボUP割合合計ほど平行移動したもの」ということになります。その様子を以下のグラフで示します。

グラフから各直線は平行であることがわかります。これは、コンボ数の全領域においてスキルの同時発動数が1→2、2→3…と増えていってもスコア倍率の増加量は変わらないということです。

所長

コンボUPの効果が重なってもスコア倍率は大幅に上昇しないんだね。

スコアUPが同時発動した時のスコア倍率

スコアUPのみが同時発動する場合、「コンボUP割合合計=0」つまり「a=1」となるため、スコア倍率計算式は以下の様になります。

スコアUPのみが同時発動した時のスコア倍率計算式

y = bx + b ・・・(6)

「b=1+スコアUP割合合計」であるため、式(6)の直線は「スキル未発動時の直線の傾きを切片を軸にスコアUP割合合計分だけ大きくし、さらに切片をスコアUP割合合計ほど上昇させたもの」ということになります。その様子を以下のグラフで示します。

各直線は平行ではありませんが、任意のコンボ数におけるスコア倍率、つまり点に着目すると6つの点は均等に並んでいることがわかります。これは、コンボ数の全領域においてスキルの同時発動数が1→2、2→3…と増えていってもスコア倍率の増加量は変わらないということです。

所長

コンボUPの場合と同様、スコアUPの効果が重なってもスコア倍率は大幅に上昇しないんだね。

ダブルUPが同時発動した時のスコア倍率

ダブルUPのみが同時発動する場合、スコア倍率計算式は以下の様になります。

ダブルUPのみが同時発動した時のスコア倍率計算式

y = bx + ab ・・・(7)

「a=1+コンボUP割合合計」「b=1+スコアUP割合合計」であるため、式(7)の直線は『スキル未発動時の直線の傾きを切片を軸にスコアUP割合合計分だけ大きくし、さらに切片を「コンボUP割合合計+スコアUP割合合計+コンボUP割合合計 x スコアUP割合合計」ほど上昇させたもの』ということになります。その様子を以下のグラフで示します。

一見スコアUPの場合と同じ様に見えますが、任意のコンボ数におけるスコア倍率、つまり点に着目すると6個の点は均等に並んでおらず、上に行くほどその間隔が開いていることがわかります。これは、コンボ数の全領域においてスキルの同時発動数が1→2、2→3…と増えるにつれスコア倍率の増加量が上昇するということです。

また、「スコアUPスキルの場合」と比較すると、直線の傾きはスコアUPほどではありませんが、スコア倍率の底上げが圧倒的に大きいことがわかります。

所長

ダブルUPの効果が重なるとスコア倍率は大幅に上昇するんだね。これは「式(3)の切片ab」による底上げがかなり効いてるということだね。


以上より、同一スキルが同時発動した時のスコア倍率は、ダブルUPでは大幅に上昇し、コンボUPやスコアUPではダブルUPほど上昇しないということがわかりました。

任意のスキルが同時発動した時のスコア倍率の考察

これまでの考察で、スコア倍率に関してのダブルUPの優秀さを見てきました。そもそも、ダブルUPとは効果が若干劣る「コンボUP x スコアUP」と考えることができるので、「コンボUP x スコアUP」の組み合わせであればスコア倍率の大幅アップが期待できそうです。

ということで、最後に、任意の2つのスキルが同時に発動するケースを見ていきます。

その前に、このセクションでスコア倍率を評価する時の基準となる「最大スコア倍率」と「実質最小スコア倍率」になるスキルの組み合わせを先に書いておくと以下の通りです。

  • 最大スコア倍率:ダブルUP × ダブルUP
  • 実質最小スコア倍率:コンボUP x コンボUP

それでは、具体的にスキルの組み合わせによるスコア倍率を見ていきます。

コンボUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率

ここでは、コンボUPと任意のスキルが同時に発動した時のスコア倍率を見ていきます。スキルの組み合わせに応じたスコア倍率計算式は以下の様になります。

コンボUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率計算式

  • 「コンボUP x コンボUP」:y = x + 1.70
  • 「コンボUP x スコアUP」:y ≒ 1.33x + 1.80
  • 「コンボUP x ダブルUP」:y ≒ 1.24x + 1.97

下2つの直線の式の切片は小数点第3位を四捨五入しています。それでは、各直線をグラフで見てみます。

グラフを見ると、「コンボUP x スコアUP(橙)」「コンボUP x ダブルUP(赤)」のスコア倍率は「コンボUP x コンボUP(緑)」よりコンボ数の全領域で高いことがわかります。

スコアUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率

ここでは、スコアUPと任意のスキルが同時に発動した時のスコア倍率を見ていきます。スキルの組み合わせに応じたスコア倍率計算式は以下の様になります。

スコアUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率計算式

  • 「スコアUP x コンボUP」:y ≒ 1.33x + 1.80
  • 「スコアUP x スコアUP」:y = 1.66x + 1.66
  • 「スコアUP x ダブルUP」:y ≒ 1.57x + 1.95

2番目以外の直線の式の切片は小数点第3位を四捨五入しています。それでは、各直線をグラフで見てみます。

グラフを見ると、「スコアUP x ダブルUP(赤)」のスコア倍率は他2つの組み合わせ(緑、橙)よりコンボ数の全領域で高いことがわかります。

また、面白いのは450コンボ未満では「スコアUP x コンボUP(緑)」のスコア倍率が「スコアUP x スコアUP(橙)」より高いということです。全難易度含め楽曲の90%強は総ノーツ数が600未満であることと、コンボが途切れるリスクを考えると、前者の組み合わせの方が平均的なトータルスコアは上になる様に思えます。

所長

ちなみに難易度HARDの楽曲の約98%は総ノーツ数が550未満だよ。

ダブルUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率

ここでは、ダブルUPと任意のスキルが同時に発動した時のスコア倍率を見ていきます。スキルの組み合わせに応じたスコア倍率計算式は以下の様になります。

ダブルUPと任意のスキルが発動した時のスコア倍率計算式

  • 「ダブルUP x コンボUP」:y ≒ 1.24x + 1.97
  • 「ダブルUP x スコアUP」:y ≒ 1.57x + 1.95
  • 「ダブルUP x ダブルUP」:y ≒ 1.48x + 2.19

全ての直線の式の切片は小数点第3位を四捨五入しています。それでは、各直線をグラフで見てみます。

グラフを見ると、「ダブルUP x ダブルUP(赤)」は言わずもがなですが、他の組み合わせ(緑、橙)のスコア倍率も十分に高い水準にあることがわかります。


以上より、ダブルUPはどのスキルと組み合わせてもスコア倍率は高く、コンボUPとスコアUPは異種スキルとの組み合わせの方が良いということがわかりました。

まとめ

今回はスコア計算式からスコア倍率を考察してみました。結果的に以下のことがわかりました。

  • スキルが単発で発動する場合
    • 100コンボ未満:ダブルUP>コンボUP>スコアUP
    • 100コンボ以上:ダブルUP>コンボUP>スコアUP
  • 複数のスキルが同時に発動する場合
    • ダブルUPはどのスキルとも相性が良い
    • コンボUPとスコアUPは異種スキルとの相性が良い

冒頭でも少し触れていますが、上の考察結果はあくまで瞬間的なスコアについて該当するということです。トータルスコアについてはこの限りではありません。というのも、スキルの効果時間や発動間隔、発動確率について一切触れていないためです。しかし、バンド編成を考える際の判断材料の一つにはなるのではないでしょうか。

以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。


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